写真・LINEの使い方
「電話よりLINEで」と言い出せない相手との付き合い方
四日市の工務店や町工場でよくある話です。長年お付き合いのある年配の取引先や、顔なじみの常連のお客さんは、いつも電話で用件を伝えてきます。部品の傷み具合や、現場で困っている場所は、口で聞くだけではなかなか正確に伝わりません。機械のどこが欠けているのか、看板の文字がどれくらい消えかけているのか。細かい状態ほど、言葉では説明しづらいものです。何度も聞き返して、結局は現場まで確認しに行くこともあります。写真を一枚見せてもらえたら一目でわかります。それでも、相手が年上だったり、長いお付き合いのある方だったりします。そうなると「LINEにしてください」とはとても言い出しにくいものです。
こういうときは、相手にやり方を変えてもらうのではありません。自分から先に写真を送ってしまうのが、一番早いです。相手にお願いする必要はありません。電話はいつも通り続けてもらって大丈夫です。まず、電話で用件を聞いたら「今から写真も送っておきますね」と一言だけ添えます。次に、電話を切ったすぐあとに、その場でLINEに写真を送ります。文章は「さきほどの件です」くらいの短い一言で十分です。最後に、これを電話のたびに繰り返します。そのうち相手のほうから「写真で送っておいて」と頼まれるようになります。こちらから頼む形ではなく、相手から頼まれる形に変わっていくのが、この工夫の良いところです。電話の回数も、気づけば少しずつ減っていきます。
ただし、相手がそもそもLINEを使っていない場合は、この方法は使えません。無理に勧めようとせず、別の伝え方を探ってみてください。電話のあとに大きな文字で書いたメモを渡すのも一つの方法です。写真を送っても既読がすぐにつかず、不安になることもあります。それでも、いつも通り電話がかかってくれば、用件はきちんと伝わっています。焦らず気長に続けることが大切です。
このコラムは、西村利之と山口真が書いています。
