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お店の日々の工夫

閉店後の10分でできる、明日の自分への申し送り

閉店作業をしながら、今日あった細かい出来事はもうあいまいになっていませんか。お客さんに「今度いつ入荷しますか」と聞かれたこと。レジの調子が少し変だったことや、明日届くはずの荷物のこと。片づけをしながら覚えているつもりでも、次の朝にはきれいに抜け落ちてしまいます。四日市の周りにも、一人や二人交代でお店を開け閉めしているところは多いと思います。それを伝える相手がいないまま、忘れていくことも多いはずです。こういうときは、閉店後の10分だけを使って、明日の自分あてに短いメモを書いておくと楽になります。難しいことをする必要はありません。紙一枚とペンさえあれば、その日のうちに始められます。

まず、今日気になった小さな出来事を三つだけ書き出します。お客さんからの質問、売り切れた商品、機械の不調など、思い出した順でかまいません。次に、その中で明日すぐ対応した方がいいことにだけ丸をつけます。全部を丸で囲む必要はなく、一つか二つに絞るくらいでちょうどよいです。最後に、そのメモをレジの近くや、朝いちばんに目に入る場所に置いておきます。明日の自分が、店を開けた瞬間に読める場所であれば、机の上でも壁でもかまいません。誰かと交代でお店を開ける場合も、同じ場所に置いておけば伝わります。

これを続けていると、朝の慌ただしい時間が少し楽になります。「あれ、何か言われてたような」と思い出そうとする時間が減るからです。ただ、忙しくて疲れきった日は、書く余裕がないこともあると思います。そんな日は無理をせず、一言だけでも残せば十分です。細かいことを全部書き残そうとすると、かえって続かなくなってしまいます。完璧なメモより、毎日続けられる短いメモの方が、結局は明日の自分をよく助けてくれます。

このコラムは、西村利之と山口真が書いています。