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守る・備える

パスワードを全部同じにしている方へ。まず1つだけ変えるならこれ

パスワードを聞かれるたびに、同じ言葉を打ち込んでいませんか。四日市のある工場の事務の方は、メールも銀行の記録を見る画面も、全部同じ言葉を使っていました。取引先とやり取りする画面や、レジの機械まで同じでした。ある日、知らない相手からのメールのリンクをうっかり開いてしまいました。その言葉がどこかに漏れたかもしれないと、青ざめたそうです。全部同じ言葉だと、ひとつ漏れただけで、他の全部まで危なくなってしまいます。忙しいと、つい後回しにしてしまう話です。

結論から先に言うと、全部を一気に変える必要はありません。まず変えたいのは、メールのパスワードです。メールは、他の画面のパスワードを忘れたときに「もう一度決め直す」ための連絡先として使われているからです。つまりメールを乗っ取られると、他の画面まで芋づる式に乗っ取られる恐れがあります。逆に、メールさえしっかり守れれば、他が多少危なくても後から立て直しがききます。まず守る一か所、と考えるとわかりやすいです。

やり方は難しくありません。まず、いつも使っているメールの画面を開き、パスワードを変える場所を探します。次に、今まで使っていた言葉とは全く違う、8文字以上の新しい言葉を決めます。誕生日や名前、店の名前は避け、好きな食べ物と数字を組み合わせるだけでも十分です。最後に、その新しい言葉を紙に書き、パソコンやレジから少し離れた場所にしまっておきます。これだけで、全部が同時に危なくなる心配はぐっと減ります。ただ、他の画面のパスワードも、いずれは一つずつ変えていく必要があります。紙に書いた言葉は、置き忘れないよう気をつけてください。一度に全部やろうとすると疲れてしまうので、今日はメールだけ変える、と決めて始めてみてください。

このコラムは、西村利之と山口真が書いています。